2011年10月24日
#タイ洪水 2011-10-24
สถานการณ์อุทกภัยน้ำท่วมในประเทศไทยปีนี้ (ย่อความ)
こんにちは、Chang@JACCバンコク支部 です。
タイ洪水被害の続報です。2011/10/24 現在です。
これまでのまとめ
・#タイ洪水 まとめ(1)
・#タイ洪水 まとめ(2)
・#タイ洪水 まとめ(3)
・#タイ洪水 まとめ(4)
・#タイ洪水 2011-10-20
・#タイ洪水 2011-10-21
・#タイ洪水 2011-10-22
をご覧ください。また、続きは
・#タイ洪水 2011-10-26
をご覧ください。
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~JACCバンコク支部周辺の様子~
日本人が多く住むスクンビット界隈、我がJACCバンコク支部は、今日24日現在も至って
「平穏」です。スーパーに非常食や飲料水がなくなっている以外は。
どうもここ数日は、洪水状況サイトが更新されてないようなので、いま本当はどんな状況か
把握しづらくなっています。都民がいちばん知りたいのは、
「自分たちの住まいが浸水するのはいつごろか。周辺の状況はどうなのか」
だと思います。しかし、これを正確に伝えてくれるメディアがありません。
難しいのはよく理解できます。なぜならば、これを正確に言い当てるためには、
チャオプラヤーの水位、満潮・引潮との関係、運河の流量、北から陸伝いに流れる洪水量、
その土地の地勢(微妙な高低)を正確に把握する必要があるからです。
だからこそ、周辺情報を正しく報道してほしいんですが...
TV3で報道していましたが、ランシット運河とパホンヨーティン通りとの交差点で、防水壁を
強化しようとしていたバンコク都職員とジモピーがやりあってましたね。
かれら曰く、
「お前らが土嚢を積むからランシットの浸水被害が酷くなるんだ。やめろ!」
・・・その通りです。が、彼らによーく考えて頂きたい。では、土嚢を全部撤去したらどうなるか。
先日、プラパー運河 ตลองประปา (上水道用の運河) に洪水が大量に混入したこともあり、
ここ数日、水道水が薬品(塩素?)臭がキツいです。
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◆洪水被害/水位状況(タイ語)~
・タイ洪水関連ウェブサイト(関連リンク)
・現在の洪水被害地域1
・現在の洪水被害地域2
↑ どちらもここ3~4日ほど更新できてないと思われます・・・
・リアルタイム水位
画面左側のメニューで、「SS01~SS06」がセンセーブ運河、「SA01~04」が
サムセーン運河の水位を表しています。
「SS03」 アソーク通りとペッブリー通りの交差点付近、旧日本大使館付近。
「SS04」 スクンビット・ソイ71(プラカノン通り) クロンタン付近。
「SA02」 パヤータイ区、戦勝記念塔近く
「SA04」 スクンビット63(エーカマーイ通り)とラマ9世通りの交差点近く
...我がJACCバンコク支部近くの「プラカノン運河」の情報がないですね。
◆洪水の人的被害 (2011/07/25 - 2011/10/21)
死 者: 356人
行方不明: 2人
◆浸水被害を受けた工業団地 7つ
・サハラタナナコン工業団地 (アユタヤ県) 10/4
นิคมอุตสาหกรรมสหรัตนนคร (จ.อยุธยา)
(全42社のうち日系35社)
・ロジャナ工業団地 (アユタヤ県) 10/6
นิคมอุตสาหกรรมโรจนะ (จ.อยุธยา)
(全218社のうち日系147社)
※工業団地運営会社によれば、全230社のうち日系は135社。
・ハイテク工業団地 (アユタヤ県) 10/12
นิคมอุตสาหกรรมไฮเทค (จ.อยุธยา)
(全143社のうち日系7割)
・バンパイン工業団地 (アユタヤ県) 10/15
นิคมอุตสาหกรรมบางปะอิน (จ.อยุธยา)
(全84社のうち日系30社)
・ファクトリーランド工業団地 (アユタヤ県) 10/16
นิคมอุตสาหกรรมแฟตเตอร์รี่แลนด์ (จ.อยุธยา)
(全14社のうち日系5社)
・ナワナコン工業団地 (パトゥムターニー県) 10/17
นิคมอุตสาหกรรมนวนคร (จ.ปทุมธานี)
(190企業のうち日系104社)
・バンカディー工業団地 (パトゥムターニー県) 10/20
นิคมอุตสาหกรรมบางกะดี (จ.ปทุมธานี)
(全34社のうち日系28社)
◆警戒を要する工業団地
・ラッカバン工業団地 (バンコク都)
(全283社のうち日系49社)
・ウェルグロー工業団地
・バンプリ工業団地 (サムット・プラカーン県)
(全120社のうち日系48社)
・バンチャン工業団地
(全83社のうち日系20社)
・ケンコイ工業団地
(全1社のうち日系0社)
・ジェモポリス工業団地
(全130社のうち日系6社) ※宝石専門工業団地
・バンプー工業団地
(全287社のうち日系72社) (※2007年時点)
◆洪水被害発生県 タイ全77県中 28県
※バンコク都内やサムット・プラカーンの一部でも浸水被害が出ているので、
30県の誤りと思われます。
(タイ政府水害・風害・土砂災害特別対策センター公表)
北部 ภาคเหนือ: 5県
ターク จ.ตาก、スコータイ県 จ.สุโขทัย、ピサヌローク県 จ.พิษณุโรก、
ガンペーンペット県 จ.กำแพงเพชร、ピチット県 จ.พิจิตร
中部 ภาคกลาง: 16県
ナコーンサワン県 จ.นครสวรรค์、ウタイターニー県 จ.อุทัยธานี、
チャイナート県 จ.ชัยนาท、ロッブリー県 จ.ลพบุรี、シンブリー県 จ.สิงห์บุรี、
スパンブリー県 จ.สุพรรณบุรี、アーントーン県 จ.อ่างทอง、
アユタヤ県 จ.อยุธยา、サラブリー県 จ.สระบุรี、ナコーンパトム県 จ.นครปฐม、
ノンタブリー県 จ.นนทบุรี、パトゥムターニー県 จ.ปทุมธานี、
ナコーンナーヨック県 จ.นครนายก、サムットサーコーン県 จ.สมุทรสาคร、
バンコク都 กรุงเทพมหานคร、サムットプラカーン県 จ.สมุทรปราการ
東部 ภาคตะวันออก: 2県
チャチュンサオ県 จ.ฉะเชิงเทรา、プラチンブリー県 จ.ปราจีนบุรี
東北部 ภาคอีสาร: 7県
コーンケーン県 จ.ขอนแก่น、マハーサラカム県 จ.มหาสารคาม、
カラシン県 จ.กาฬสินธุ์、ロイエット県 จ.ร้อยเอ็ด、スリン県 จ.สุรินทร์、
シーサケット県 จ.ศรีสะเกษ、ウボンラチャターニー県 จ.อุยลราชธานี
南部 ภาคใต้: 0県
なし
◆バンコク都の被害発生区

1.プラナコン区 | 2.ドゥシット区 | 3.ノンチョク区 | 4.バンラック区 | 5.バンケン区 |
6.バンカピ区 | 7.パトゥムワン区 | 8.ポンプラプ区 | 9.プラカノン区 | 10.ミンブリ区 |
11.ラッカバン区 | 12.ヤンナワ区 | 13.サムパッタウォン区 | 14.パヤタイ区 | 15.トンブリ区 |
16.バンコクヤイ区 | 17.フワイクワン区 | 18.クロンサン区 | 19.タリンチャン区 | 20.バンコクノイ区 |
21.バンクンティアン区 | 22.パシーチャルン区 | 23.ノンケム区 | 24.ラトブラナ区 | 25.バンプラット区 |
26.ディンデン区 | 27.ブンクム区 | 28.サトーン区 | 29.バンスー区 | 30.チャトゥチャック区 |
31.バンコレーム区 | 32.プラウェート区 | 33.クロントゥーイ区 | 34.スワンルワン区 | 35.チョムトン区 |
36.ドンムアン区 | 37.ラチャテウィ区 | 38.ラートプラオ区 | 39.ワッタナ区 | 40.バンケー区 |
41.ラックシー区 | 42.サイマイ区 | 43.カンナヤオ区 | 44.サパーンスン区 | 45.ワントンラン区 |
46.クロンサムワ区 | 47.バンナー区 | 48.タウィワッタナ区 | 49.トゥンクル区 | 50.バンボン区 |
※タイ語メディア、Bangkok Post新聞が「浸水した」と報告した区に黄色を塗って
います。それ以外にまだ浸水区域はあるものと思われます。
※日本人が多く住む「スクンビット」エリアは、通りの北側が「39.ワッタナー区」、
通りの南側が「33.クロントゥーイ区」 にあります。
※有名な歓楽街「タニヤ」「パッポン」は、「4.バンラック区」にあります。
◆バンコク都 洪水警報発令区 (23日)
・ドンムアン区 แขตดอนเมือง
・ラクシー区 แขตหลักสี
・バーンケーン区 แขตบางเขน
・バーンスー区 แขตบางซื่อ
・チャトゥチャック区 แขตจตุจักร
・サーイマーイ区 แขตสายหมาย
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<2011/10/23> 追記
今日は、偵察レポートです。
23日午後、バンコク北部・西部に洪水状況を視察しに行ってきました。
JACCバンコク支部(プラカノン) ⇒ サヤーム ⇒ 戦勝記念塔 ⇒ ディンデーン
⇒ (ウィパワディ通り/国道31号) ⇒ チャトゥチャック ⇒ ジェンワッタナー
⇒ ドンムアン ⇒ ジェンワッタナー ⇒ チャトゥチャック ⇒ バーンスー
⇒ ラマ7世橋 ⇒ (ラチャダーピセーク環状線を西進) ⇒ クルントンブリー橋
⇒ 国鉄サームセーン駅前 ⇒ BTSラッチャテーウィー駅前 ⇒ パンティッププラザ前
⇒ 地下鉄ペッブリー駅前 ⇒ アソーク交差点 ⇒ JACCバンコク支部
・ディンデーン ดินแดน ⇒ (ウィパワディ通り ถ.วิภาวดี)
浸水被害なし。交通量が少ないせいか、渋滞知らずでした。
・ジェンワッタナー通り ถ.แจ้งวัฒนะ
テレビやウェブでは単に「ジェンワッタナーが冠水」としか言っていなくて、偵察前は
「たぶんチャトゥチャックとジェンワッタナーの間くらいまで洪水が来ているんちゃうか」
と思っていました。
でも、少なくても、ウィパワディ通りとジェンワッタナー通りの交差点付近は、全く冠水
していませんでした。
・ドンムアン空港 สนามบินดอนเมือง
ドンムアン空港前は冠水していませんでした。
しかし、(南からきた場合に)(空港最北部の)国際ターミナルに向かうUターン高架路の
入り口から先は、10~20センチの池ができていました。
報道では「ドンムアン空港前が浸水した」と言っていたので、ちょっと違うかな。

その先の北向きは閉鎖されていませんでし、何台かがさらに北へ向かおうとしていました。
私は、これ以上先へ偵察に行くのは危険と判断し、ドンムアン国際ターミナルで
引き返しました。
浸水被害を避けるために、ターミナル前は車でいっぱい。

・ラマ7世橋直下
チャオプラヤー川の水位が、堤防+土嚢の高さと同程度でした。
一部浸水被害を確認しました。

ラマ7世橋を西進し、その後クルントンブリー橋を渡って市内に戻ってきましたが、
その途中のチャランサニィットウォン通り ถ.จรัญศนิทวงศ์ から川寄りのソイを眺めると
ところどころで浸水していました。
チャランサニィットウォン通り自体は浸水していませんでした。
・国鉄サームセーン駅前
報道によると、サームセーン駅にも浸水被害が出たとのことだったが、浸水被害なし。
こうしてみると、マスコミの伝え方が微妙に正確ではない印象が強いです。
あと、日本のマスコミで困るのは、
「決壊」という言葉遣い。正しく定義して頂きたい。
でないと、日本のみなさんが勘違いして、こちらに要らぬ問い合わせが増える。
タイで「決壊」というのは、
予め積んであった、浸水被害を食い止めるための土嚢が崩れた、または土嚢の高さを
越えて、水が流れ出てしまうこと
です。とある日本の報道機関が「チャオプラヤー川が決壊」と書いたらしいですが、
こういう風に書くと、誰もが大変なことになったと勘違いしますよ。やめてください。
正確に言うと
「満潮時に一時的に、土嚢の高さを越え、チャオプラヤー川の水が一時的に僅かながら
市内に侵入してきた」
です。
ここ数日の状況を見るにつけ、都心への浸水は、それほど甚大なものにならない
ような気がしてきました。インラック首相は、都心も数十センチ~1mほどの浸水被害は
避けられないと発言していましたが。不安要素、楽観要素は以下の通りです。
<浸水への不安要素>
・Bangkok Post によると、北から陸伝いでやってくる洪水量、ランシットからやってくる
洪水量は、運河経由でタイ湾に流し込める量の数倍であり、処理しきれない。
・その運河も、満水状態で処理できていない。
・28~30日は、大潮を迎え、チャオプラヤーの水位が上がる。
<楽観要素>
・ここ3日間快晴の天気が続いている。まるで雨期が明けたかのように。
天が水を吸い上げてくれている?
# 毎年10月下旬ごろから乾季が始まります
・ドンムアン区まで洪水が南下してきた20日から4日経つが、それ以降ドンムアン以南に
北からの水が流れて来ていない。
下水道の処理範囲内の流量、あるいは、下水道に強制排水しているのが功を奏して
いるのではないか。
・土嚢積み上げ作戦、コンクリートバリア築上作戦が功を奏している?
浸水パターン
元々は、ターク県にあるブミーポン等のダムの過剰放水によるチャオプラヤーの
大氾濫に端を発しているのですが、いろいろと浸水パターンがあります。
1) 北から陸伝いに流れて来る大洪水による浸水
アユタヤ、パトゥムターニー県の工業団地の浸水被害がこれに当たります。
現在のドンムアンの浸水被害もこのパターン。
2) チャオプラヤーの水を東西の支流、運河に流し込んだ結果、その川や運河が氾濫
ノンタブリー県、ナコーンパトム県、チャチュンサオ県の浸水被害がこれに当たります。
3) プラパー運河の氾濫
1) の派生ですが、バンコク都ドゥシット地区、シリラート地区の浸水被害がこれに
当たります。
4) チャオプラヤー川の増水による被害
ラマ7世橋直下等、限定的に川沿いの一部で浸水被害が出ているのがこのパターン。
在日報道機関が「チャオプラヤー川が決壊した」と誤った言い方をしていましたが、
このパターンです。
どうなるかわかりませんが、最悪の事態を予想して行動した方がよいと思います。
以上です。
<2011/10/23> 追記
今日は、偵察レポートです。
23日午後、バンコク北部・西部に洪水状況を視察しに行ってきました。
JACCバンコク支部(プラカノン) ⇒ サヤーム ⇒ 戦勝記念塔 ⇒ ディンデーン
⇒ (ウィパワディ通り/国道31号) ⇒ チャトゥチャック ⇒ ジェンワッタナー
⇒ ドンムアン ⇒ ジェンワッタナー ⇒ チャトゥチャック ⇒ バーンスー
⇒ ラマ7世橋 ⇒ (ラチャダーピセーク環状線を西進) ⇒ クルントンブリー橋
⇒ 国鉄サームセーン駅前 ⇒ BTSラッチャテーウィー駅前 ⇒ パンティッププラザ前
⇒ 地下鉄ペッブリー駅前 ⇒ アソーク交差点 ⇒ JACCバンコク支部
・ディンデーン ดินแดน ⇒ (ウィパワディ通り ถ.วิภาวดี)
浸水被害なし。交通量が少ないせいか、渋滞知らずでした。
・ジェンワッタナー通り ถ.แจ้งวัฒนะ
テレビやウェブでは単に「ジェンワッタナーが冠水」としか言っていなくて、偵察前は
「たぶんチャトゥチャックとジェンワッタナーの間くらいまで洪水が来ているんちゃうか」
と思っていました。
でも、少なくても、ウィパワディ通りとジェンワッタナー通りの交差点付近は、全く冠水
していませんでした。
・ドンムアン空港 สนามบินดอนเมือง
ドンムアン空港前は冠水していませんでした。
しかし、(南からきた場合に)(空港最北部の)国際ターミナルに向かうUターン高架路の
入り口から先は、10~20センチの池ができていました。
報道では「ドンムアン空港前が浸水した」と言っていたので、ちょっと違うかな。

その先の北向きは閉鎖されていませんでし、何台かがさらに北へ向かおうとしていました。
私は、これ以上先へ偵察に行くのは危険と判断し、ドンムアン国際ターミナルで
引き返しました。
浸水被害を避けるために、ターミナル前は車でいっぱい。

・ラマ7世橋直下
チャオプラヤー川の水位が、堤防+土嚢の高さと同程度でした。
一部浸水被害を確認しました。

ラマ7世橋を西進し、その後クルントンブリー橋を渡って市内に戻ってきましたが、
その途中のチャランサニィットウォン通り ถ.จรัญศนิทวงศ์ から川寄りのソイを眺めると
ところどころで浸水していました。
チャランサニィットウォン通り自体は浸水していませんでした。
・国鉄サームセーン駅前
報道によると、サームセーン駅にも浸水被害が出たとのことだったが、浸水被害なし。
こうしてみると、マスコミの伝え方が微妙に正確ではない印象が強いです。
あと、日本のマスコミで困るのは、
「決壊」という言葉遣い。正しく定義して頂きたい。
でないと、日本のみなさんが勘違いして、こちらに要らぬ問い合わせが増える。
タイで「決壊」というのは、
予め積んであった、浸水被害を食い止めるための土嚢が崩れた、または土嚢の高さを
越えて、水が流れ出てしまうこと
です。とある日本の報道機関が「チャオプラヤー川が決壊」と書いたらしいですが、
こういう風に書くと、誰もが大変なことになったと勘違いしますよ。やめてください。
正確に言うと
「満潮時に一時的に、土嚢の高さを越え、チャオプラヤー川の水が一時的に僅かながら
市内に侵入してきた」
です。
ここ数日の状況を見るにつけ、都心への浸水は、それほど甚大なものにならない
ような気がしてきました。インラック首相は、都心も数十センチ~1mほどの浸水被害は
避けられないと発言していましたが。不安要素、楽観要素は以下の通りです。
<浸水への不安要素>
・Bangkok Post によると、北から陸伝いでやってくる洪水量、ランシットからやってくる
洪水量は、運河経由でタイ湾に流し込める量の数倍であり、処理しきれない。
・その運河も、満水状態で処理できていない。
・28~30日は、大潮を迎え、チャオプラヤーの水位が上がる。
<楽観要素>
・ここ3日間快晴の天気が続いている。まるで雨期が明けたかのように。
天が水を吸い上げてくれている?
# 毎年10月下旬ごろから乾季が始まります
・ドンムアン区まで洪水が南下してきた20日から4日経つが、それ以降ドンムアン以南に
北からの水が流れて来ていない。
下水道の処理範囲内の流量、あるいは、下水道に強制排水しているのが功を奏して
いるのではないか。
・土嚢積み上げ作戦、コンクリートバリア築上作戦が功を奏している?
浸水パターン
元々は、ターク県にあるブミーポン等のダムの過剰放水によるチャオプラヤーの
大氾濫に端を発しているのですが、いろいろと浸水パターンがあります。
1) 北から陸伝いに流れて来る大洪水による浸水
アユタヤ、パトゥムターニー県の工業団地の浸水被害がこれに当たります。
現在のドンムアンの浸水被害もこのパターン。
2) チャオプラヤーの水を東西の支流、運河に流し込んだ結果、その川や運河が氾濫
ノンタブリー県、ナコーンパトム県、チャチュンサオ県の浸水被害がこれに当たります。
3) プラパー運河の氾濫
1) の派生ですが、バンコク都ドゥシット地区、シリラート地区の浸水被害がこれに
当たります。
4) チャオプラヤー川の増水による被害
ラマ7世橋直下等、限定的に川沿いの一部で浸水被害が出ているのがこのパターン。
在日報道機関が「チャオプラヤー川が決壊した」と誤った言い方をしていましたが、
このパターンです。
どうなるかわかりませんが、最悪の事態を予想して行動した方がよいと思います。
以上です。
Posted by Chang at 12:53│Comments(0)
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