2011年11月21日
#タイ洪水 ダイジェスト 2011-11-20
สถานการณ์อุทกภัยใหญ่ (บทย่อ)
こんにちは、Chang@JACCバンコク支部 です。
タイ洪水被害情報のダイジェスト版です。2011/11/20 現在です。
期間: 2011/11/13 ~ 2011/11/20
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◆ JACCバンコク支部周辺の様子 ◆
ここ一週間で、都心部への浸水被害の可能性はほぼなくなったと言っていいでしょう。
日本でも、タイの洪水報道はほぼなくなったようで、アクセス数も激減しています。
水道水も、一時期(10月下旬~11月上旬)に比べたら、カルキ臭がだんだんと抜けてきたような気がします。
でも、まだパトゥムターニー、ノンタブリー、バンコク北部、西部、東部等ではいまだに洪水が引いておらず、
洪水の問題はまだまだ完全になくなっている訳ではありません。連日、テレビのニュースで洪水の状況を
見ることができます。
まだ、飲料水の供給量は、まだまだ十分とは言い難い状況にあり、我が家にもまだ35リットルくらい在庫が
あります(一時期95リットル買い込みました)。明日、嫁が、予約しておいた75リットルの水を車で取りに行く
予定です。
バンコク西部に溜まっている洪水を一刻も早くタイ湾に流し込むために、国道35号線(ラマ2世通り)は土嚢で
防水対策をしないと政府が言っていましたが、今日車で通った限りでは、国道35号線で浸水していた部分は
まったくありませんでした。西部は運河が少ないのですが、うまく排水できているのでしょうか?
いったん浸水し水が引いた地域において、臭いや汚れがひどいようです。家の中や街の中を清掃しなければ
なりません。工業団地においては、これから復興が始まります。年内は、まだどこかに洪水の影響が尾を引く
でしょうね。
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★ダイジェスト(2011/11/13 ~ 2011/11/20)★
<2011/11/13> 追記
◇ワンナラット工業相: 水没した工業団地の復興計画
・ファクトリーランド工業団地: ほぼ排水完了
- ファクトリーランド工業団地「団地内の水位は20~30cm。
- 12企業は既に復旧し操業を開始、70企業が排水作業中
・バンパイン工業団地: 今週末に排水完了
-17日清掃開始。
- 18~19日電気・水道復旧
- 25日以降企業の復旧を開始
・ロジャナ工業団地: 30日に排水完了
- 30日排水完了予定
- 12月1日から清掃開始、電気、水道等を順次復旧
・ハイテク工業団地: 30日に排水開始
- 30日排水開始
- 15日清掃開始
・サハラッタナ、バンカディ、ナワナコン: 依然高水位
- 依然として水位が高く、見通し立たたないが、12月中には工業の復旧開始できそう
---------------------------------------------
<2011/11/14> 追記
◇クルンテープトゥラキット
・インラック首相、バンコク東部で海への排水が順調に進んでいる点を挙げ、バンコク都内で全体的に水位が
低下し状況が改善している旨発言。他方、西部では未だ排水は遅れていると発言。
◇Bangkok Post
・バンコク都とFROCは、周辺住民の意向を踏まえ、ドンムアンの巨大土嚢の一部撤去(10メートルに渡り
堤防の高さを下げる)に合意。撤去は市内中心部の排水管理に大きな影響は与えないと判断
◇高架道路上の車両に移動要請(バンコク週報)
・警察当局は、バンコク北部で水が引き始め、高架有料道路のドンムアントールウェイを再開する必要が
あるとして、同道路上に違法駐車している車両を16日までに移動するよう呼びかけた。
これらの車両は、洪水から車を守ろうとした人々が駐車したものだが、駐車があとを絶たないことから同道路の
入り口を閉鎖する措置がとられている。
警察は代替の駐車スペースを用意しており、例えば、チョンブリ県のアマタ工業団地では3000台受け入れ
可能とのことだ。
また、警察は、ドンムアントールウェイがオートバイ通行禁止となっていることから、オートバイタクシーに乗り
入れないよう呼びかけた。
◇14日時点の団地内の水位(ニュースクリップ)
・ロジャナ: 1・6―1・9メートル
・ハイテク: 1・8メートル
・バンパイン: 90センチ
---------------------------------------------
<2011/11/15> 追記
◇TPBS・NBT報道(バンコク冠水状況)
・ランシット五叉路周辺の水位微増。交通警察によれば、巨大土嚢撤去による影響でなく、他地域からの
流入によるもの。
・ラクシーでは、巨大土嚢撤去が原因と思われる水位上昇により水位60~70㎝。
・ラートプラオ五叉路から、ラートプラオ方面(ラートプラオ通り)、ディンデーン方面(ウィパワディーランシット通り)、
サパーンクワイ方面(パホンヨティン通り)の水位は全て低下。
・但し、交通警察は今後の増水を見極めるため、同五叉路周辺の交通制限を引き続き継続中。
・右主要道路のわきの小路(ソイ)では未だ数十センチの冠水が続き、住民の生活に影響。
・バンチャン工業地区に続くセーリータイ通りの水位は40~50㎝程度ながら微減。小型車通行は不可。
クロンサムワー方面からの流水量も減っているが、流入自体は継続。セーリータイ通り周囲の住民宅は
冠水・増水が続く。
・ラーマ2世通りの代替道路となることが期待される国道340号線の排水・修繕作業はまだ終了せず。
◇バンコク都知事会見(溢水発生箇所)
・バンスー運河のパホンヨーティン通り及びチャトゥチャク付近
・プレムパラチャコン運河のテーワスントーン寺付近
・ラートプラオ運河のラートプラオ寺付近及びラートプラオ・ソイ56付近
・ナムゲーオ運河のラチャダピセーク通り及びチャオプラヤパークホテル付近
・巨大土嚢の撤去後も、プレムプラチャーコン運河のドンムアン地区での水位には変化がないが、
今後注意が必要。
・マハーサワット運河沿いに巨大土嚢の7㎞に亘る設置にむけ作業中。各排水所で排水ポンプを増設。
大型排水トンネルは順調に稼働中
◇バンコク日本人学校(泰日協会学校バンコク校)
・11月21日(月)から授業再開
◇アユタヤ市で洪水引く ゾウが復興アピール(ニュースクリップ)
・タイ中部アユタヤ市の中心部から洪水の水がほぼ引き、15日、アユタヤ・ゾウ園のゾウ98頭が市内を
行進して復興をアピールした。アユタヤでは9月から洪水が発生し、10月には世界遺産の寺院遺跡や
工業団地などが水没するなど、広い範囲が浸水した。
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<2011/11/16> 追記
◇バンコク都知事発言(マティチョン紙)
・マ2世通りでは、ポンプによる排水強化により現時点では問題は生じていないが、水は徐々に拡大している。
都は西部クローンサーン区、ラートブラナ区、トゥンクル区の3区を守りきれると考えている。
・ドンムアン空港周辺の巨大土嚢の一部を船の往来やその他のために開けたが、それによる大きな影響は
生じていないものの、注意が必要。
・セントラルラップラオからラーチャヨーティン通り付近については依然として30-50センチの水位があり、
水質が低下している。いずれにしろ今週末までに、多くの地点で水が引き、乾燥するだろう。
・巨大土嚢が切れた地点からウィパワディーランシット、プレムプラチャーゴン運河方面に入ってくる水については
注視が必要だが、バンコク都の排水能力は上昇している。
・巨大土嚢が切れたことによりバンコク都に流入する水量は、100万立法メートル/日でプレムプラチャーゴン
運河の水位を1日辺り2センチ上昇させる。ウィパワディーランシット通りの水位低下には7日要することになる。
・洪水被災地でない地域からのポンプを調達し、チャオプラヤ川の両岸に設置して排水を強化。これにより
西部では1日あたり8000万立法メートル、東部では4300万立法メートルが排水可能。
◇TPBS・NBT報道(バンコク冠水状況)
・ラートプラオ五叉路(http://g.co/maps/r9vv8)付近パホンヨーティン通り、ウィパワディーランシット通りで水が
引く。今週中に乾くとの予測あり。
・ラートプラオ五叉路からドンムアン方面の道は所々60~70㎝の冠水があり小型車はまだ通過困難。
・バンコク西部タリンチャン区、タウィーワタナー区でも減水傾向。他方ラーマ2世通りは、現在は通行に支障
ないが、引き続き冠水への注意が必要な状態が続く。
・交通警察より、高速道路上に駐車された車両につき、本16日中の移動を要請。移動されない場合は明日
17日に撤去すると発表。
・「レプトスピラ感染症」に注意。ネズミ等動物の尿に汚染された水で感染するといわれるため、冠水地域の
水に触れた後はきれいな水で十分洗浄し清潔に保つように。
◇バンカピ8地区に避難勧告(バンコク週報)
・バンコク都庁は11月16日、センセプ運河などの増水に伴い、バンカピ区の8地区の住民に対し、
「家財を高い場所に移動し、高齢者、子ども、妊婦、病人は都庁の洪水救済センターに避難して
ほしい」と呼びかけた。
都庁によれば、バンコクの全体的な状況は、複数のエリアで水が引き始め、水量が減少している
運河もあり、改善に向かっているという。
◇外務省危険情報
・タイに対する渡航情報(危険情報)を引き下げました。バンコク都及び周辺5県の渡航情報(危険情報)が
「十分注意して下さい」または「渡航の是非を検討して下さい」に引き下げられました。
◇バンコク西部は冠水長期化(バンコク週報)
・バンコク中心部を洪水から守るため、北方から南下する大量の水をバンコク東部と西部に振り分けてタイ湾に
排水するという作戦がとられているが、インラック首相は11月15日、「東部に比べて排水施設も少なく、
西部に流れ込んだ水を排出するのは非常に難しい」と述べ、西部の冠水が長期化するとの見通しを示した。
ただ、チャオプラヤ川の防水堤は数日のうちに破損部分の修理が完了する予定で、これによって西部に
流れ込む水量がいくぶん減少するとのことだ。
---------------------------------------------
<2011/11/17> 追記
◇バンコク都サメーダムに避難勧告(バンコク週報)
・バンコク都庁は11月17日、バンコク西部で水位の上昇が続いていることから、西部の最も南に位置する
バンクンティエン区のサメーダム地区に避難勧告を出した。
対象エリアは、バンクンティエン通りのラマ2世交差点からウォンウィアンヤイ・マハチャイ駅までの区間、
および同通りの複数の小路など。
バンクンティエン区のソムチャイ副区長によれば、同区では浸水被害が拡大しており、すでに3000~
4000世帯が避難所に避難している。
◇バンコク地下鉄、洪水危機去り出入口の閉鎖解除(ニュースクリップ)
・バンコク地下鉄MRTはバンコク都心部の洪水の危険が去ったと判断し、駅の一部出入口の閉鎖の解除を
16日から開始した。19日までにほぼ全ての出入口が使用できるようになる予定。
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<2011/11/18> ※特になし
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<2011/11/19> ※特になし
---------------------------------------------
<2011/11/20> ※特になし
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◆洪水の人的被害 (2011/07/25 - 2011/11/20) ◆
死者(ยอดตายน้ำท่วม): 602人
行方不明(คนหาย): 2人
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◆洪水被害/水位情報◆
・タイ洪水関連ウェブサイト(関連リンク)
・在タイ日本大使館 ツイッター
・ศปภ./洪水被害者救助実行センター/The Flood Relief Operations Centre (Froc)
↑ タイ語がわかる方なら、ココがおすすめ
・現在の洪水被害地域1
・現在の洪水被害地域2
・現在の洪水被害地域3 ← おすすめ
・タイ洪水現地情報 ← おすすめ
・バンコク都内で浸水が発生した区
・リアルタイム水位
画面左側のメニュー
「SS01~SS06」:センセーブ運河、「SA01~04」:サムセーン運河
「SS03」 アソーク通りとペッブリー通りの交差点付近、旧日本大使館付近。
「SS04」 スクンビット・ソイ71(プラカノン通り) クロンタン付近。
「SA02」 パヤータイ区、戦勝記念塔近く
「SA04」 スクンビット63(エーカマーイ通り)とラマ9世通りの交差点近く
・洪水発生および発生可能性がある工業団地
・タイの洪水被害県マップ
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今回のタイ大洪水の浸水パターンにはいくつかあります。
1) 北から陸伝いで押し寄せる大洪水による浸水
⇒ アユタヤ、パトゥムターニー、バンコク北部の浸水被害がこれに当たります。
これが着実にじわじわと南下しており、01日21時現在、現在カセサート大学を通過してチャットゥチャック
公園に向かっているそうです。
2) チャオプラヤー川の増水による浸水
⇒ 王宮、トンブリー地区、中華街ヤワラート地区、スクンビット50の浸水被害がこのパターンです。
3) チャオプラヤー川の増水を東西の運河に散水しその結果これら運河が増水したことによる浸水
⇒ バンコク東部(ラックラバーン区、ミンブリー区、ノーンジョーク区等)や、ノンタブリー県、ナコーンパトム
東部、バンコク西部(ターウィーワッタナー区、タリンチャン区、バーンケー区等)の浸水が
このパターンです。
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★これまでのタイ洪水関係ブログ記事★
をご覧ください。
以上です。
<2011/11/13> 追記
◇ワンナラット工業相: 水没した工業団地の復興計画
・ファクトリーランド工業団地: ほぼ排水完了
- ファクトリーランド工業団地「団地内の水位は20~30cm。
- 12企業は既に復旧し操業を開始、70企業が排水作業中
・バンパイン工業団地: 今週末に排水完了
-17日清掃開始。
- 18~19日電気・水道復旧
- 25日以降企業の復旧を開始
・ロジャナ工業団地: 30日に排水完了
- 30日排水完了予定
- 12月1日から清掃開始、電気、水道等を順次復旧
・ハイテク工業団地: 30日に排水開始
- 30日排水開始
- 15日清掃開始
・サハラッタナ、バンカディ、ナワナコン: 依然高水位
- 依然として水位が高く、見通し立たたないが、12月中には工業の復旧開始できそう
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<2011/11/14> 追記
◇クルンテープトゥラキット
・インラック首相、バンコク東部で海への排水が順調に進んでいる点を挙げ、バンコク都内で全体的に水位が
低下し状況が改善している旨発言。他方、西部では未だ排水は遅れていると発言。
◇Bangkok Post
・バンコク都とFROCは、周辺住民の意向を踏まえ、ドンムアンの巨大土嚢の一部撤去(10メートルに渡り
堤防の高さを下げる)に合意。撤去は市内中心部の排水管理に大きな影響は与えないと判断
◇高架道路上の車両に移動要請(バンコク週報)
・警察当局は、バンコク北部で水が引き始め、高架有料道路のドンムアントールウェイを再開する必要が
あるとして、同道路上に違法駐車している車両を16日までに移動するよう呼びかけた。
これらの車両は、洪水から車を守ろうとした人々が駐車したものだが、駐車があとを絶たないことから同道路の
入り口を閉鎖する措置がとられている。
警察は代替の駐車スペースを用意しており、例えば、チョンブリ県のアマタ工業団地では3000台受け入れ
可能とのことだ。
また、警察は、ドンムアントールウェイがオートバイ通行禁止となっていることから、オートバイタクシーに乗り
入れないよう呼びかけた。
◇14日時点の団地内の水位(ニュースクリップ)
・ロジャナ: 1・6―1・9メートル
・ハイテク: 1・8メートル
・バンパイン: 90センチ
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<2011/11/15> 追記
◇TPBS・NBT報道(バンコク冠水状況)
・ランシット五叉路周辺の水位微増。交通警察によれば、巨大土嚢撤去による影響でなく、他地域からの
流入によるもの。
・ラクシーでは、巨大土嚢撤去が原因と思われる水位上昇により水位60~70㎝。
・ラートプラオ五叉路から、ラートプラオ方面(ラートプラオ通り)、ディンデーン方面(ウィパワディーランシット通り)、
サパーンクワイ方面(パホンヨティン通り)の水位は全て低下。
・但し、交通警察は今後の増水を見極めるため、同五叉路周辺の交通制限を引き続き継続中。
・右主要道路のわきの小路(ソイ)では未だ数十センチの冠水が続き、住民の生活に影響。
・バンチャン工業地区に続くセーリータイ通りの水位は40~50㎝程度ながら微減。小型車通行は不可。
クロンサムワー方面からの流水量も減っているが、流入自体は継続。セーリータイ通り周囲の住民宅は
冠水・増水が続く。
・ラーマ2世通りの代替道路となることが期待される国道340号線の排水・修繕作業はまだ終了せず。
◇バンコク都知事会見(溢水発生箇所)
・バンスー運河のパホンヨーティン通り及びチャトゥチャク付近
・プレムパラチャコン運河のテーワスントーン寺付近
・ラートプラオ運河のラートプラオ寺付近及びラートプラオ・ソイ56付近
・ナムゲーオ運河のラチャダピセーク通り及びチャオプラヤパークホテル付近
・巨大土嚢の撤去後も、プレムプラチャーコン運河のドンムアン地区での水位には変化がないが、
今後注意が必要。
・マハーサワット運河沿いに巨大土嚢の7㎞に亘る設置にむけ作業中。各排水所で排水ポンプを増設。
大型排水トンネルは順調に稼働中
◇バンコク日本人学校(泰日協会学校バンコク校)
・11月21日(月)から授業再開
◇アユタヤ市で洪水引く ゾウが復興アピール(ニュースクリップ)
・タイ中部アユタヤ市の中心部から洪水の水がほぼ引き、15日、アユタヤ・ゾウ園のゾウ98頭が市内を
行進して復興をアピールした。アユタヤでは9月から洪水が発生し、10月には世界遺産の寺院遺跡や
工業団地などが水没するなど、広い範囲が浸水した。
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<2011/11/16> 追記
◇バンコク都知事発言(マティチョン紙)
・マ2世通りでは、ポンプによる排水強化により現時点では問題は生じていないが、水は徐々に拡大している。
都は西部クローンサーン区、ラートブラナ区、トゥンクル区の3区を守りきれると考えている。
・ドンムアン空港周辺の巨大土嚢の一部を船の往来やその他のために開けたが、それによる大きな影響は
生じていないものの、注意が必要。
・セントラルラップラオからラーチャヨーティン通り付近については依然として30-50センチの水位があり、
水質が低下している。いずれにしろ今週末までに、多くの地点で水が引き、乾燥するだろう。
・巨大土嚢が切れた地点からウィパワディーランシット、プレムプラチャーゴン運河方面に入ってくる水については
注視が必要だが、バンコク都の排水能力は上昇している。
・巨大土嚢が切れたことによりバンコク都に流入する水量は、100万立法メートル/日でプレムプラチャーゴン
運河の水位を1日辺り2センチ上昇させる。ウィパワディーランシット通りの水位低下には7日要することになる。
・洪水被災地でない地域からのポンプを調達し、チャオプラヤ川の両岸に設置して排水を強化。これにより
西部では1日あたり8000万立法メートル、東部では4300万立法メートルが排水可能。
◇TPBS・NBT報道(バンコク冠水状況)
・ラートプラオ五叉路(http://g.co/maps/r9vv8)付近パホンヨーティン通り、ウィパワディーランシット通りで水が
引く。今週中に乾くとの予測あり。
・ラートプラオ五叉路からドンムアン方面の道は所々60~70㎝の冠水があり小型車はまだ通過困難。
・バンコク西部タリンチャン区、タウィーワタナー区でも減水傾向。他方ラーマ2世通りは、現在は通行に支障
ないが、引き続き冠水への注意が必要な状態が続く。
・交通警察より、高速道路上に駐車された車両につき、本16日中の移動を要請。移動されない場合は明日
17日に撤去すると発表。
・「レプトスピラ感染症」に注意。ネズミ等動物の尿に汚染された水で感染するといわれるため、冠水地域の
水に触れた後はきれいな水で十分洗浄し清潔に保つように。
◇バンカピ8地区に避難勧告(バンコク週報)
・バンコク都庁は11月16日、センセプ運河などの増水に伴い、バンカピ区の8地区の住民に対し、
「家財を高い場所に移動し、高齢者、子ども、妊婦、病人は都庁の洪水救済センターに避難して
ほしい」と呼びかけた。
都庁によれば、バンコクの全体的な状況は、複数のエリアで水が引き始め、水量が減少している
運河もあり、改善に向かっているという。
◇外務省危険情報
・タイに対する渡航情報(危険情報)を引き下げました。バンコク都及び周辺5県の渡航情報(危険情報)が
「十分注意して下さい」または「渡航の是非を検討して下さい」に引き下げられました。
◇バンコク西部は冠水長期化(バンコク週報)
・バンコク中心部を洪水から守るため、北方から南下する大量の水をバンコク東部と西部に振り分けてタイ湾に
排水するという作戦がとられているが、インラック首相は11月15日、「東部に比べて排水施設も少なく、
西部に流れ込んだ水を排出するのは非常に難しい」と述べ、西部の冠水が長期化するとの見通しを示した。
ただ、チャオプラヤ川の防水堤は数日のうちに破損部分の修理が完了する予定で、これによって西部に
流れ込む水量がいくぶん減少するとのことだ。
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<2011/11/17> 追記
◇バンコク都サメーダムに避難勧告(バンコク週報)
・バンコク都庁は11月17日、バンコク西部で水位の上昇が続いていることから、西部の最も南に位置する
バンクンティエン区のサメーダム地区に避難勧告を出した。
対象エリアは、バンクンティエン通りのラマ2世交差点からウォンウィアンヤイ・マハチャイ駅までの区間、
および同通りの複数の小路など。
バンクンティエン区のソムチャイ副区長によれば、同区では浸水被害が拡大しており、すでに3000~
4000世帯が避難所に避難している。
◇バンコク地下鉄、洪水危機去り出入口の閉鎖解除(ニュースクリップ)
・バンコク地下鉄MRTはバンコク都心部の洪水の危険が去ったと判断し、駅の一部出入口の閉鎖の解除を
16日から開始した。19日までにほぼ全ての出入口が使用できるようになる予定。
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<2011/11/18> ※特になし
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<2011/11/19> ※特になし
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<2011/11/20> ※特になし
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◆洪水の人的被害 (2011/07/25 - 2011/11/20) ◆
死者(ยอดตายน้ำท่วม): 602人
行方不明(คนหาย): 2人
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◆洪水被害/水位情報◆
・タイ洪水関連ウェブサイト(関連リンク)
・在タイ日本大使館 ツイッター
・ศปภ./洪水被害者救助実行センター/The Flood Relief Operations Centre (Froc)
↑ タイ語がわかる方なら、ココがおすすめ
・現在の洪水被害地域1
・現在の洪水被害地域2
・現在の洪水被害地域3 ← おすすめ
・タイ洪水現地情報 ← おすすめ
・バンコク都内で浸水が発生した区
・リアルタイム水位
画面左側のメニュー
「SS01~SS06」:センセーブ運河、「SA01~04」:サムセーン運河
「SS03」 アソーク通りとペッブリー通りの交差点付近、旧日本大使館付近。
「SS04」 スクンビット・ソイ71(プラカノン通り) クロンタン付近。
「SA02」 パヤータイ区、戦勝記念塔近く
「SA04」 スクンビット63(エーカマーイ通り)とラマ9世通りの交差点近く
・洪水発生および発生可能性がある工業団地
・タイの洪水被害県マップ
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今回のタイ大洪水の浸水パターンにはいくつかあります。
1) 北から陸伝いで押し寄せる大洪水による浸水
⇒ アユタヤ、パトゥムターニー、バンコク北部の浸水被害がこれに当たります。
これが着実にじわじわと南下しており、01日21時現在、現在カセサート大学を通過してチャットゥチャック
公園に向かっているそうです。
2) チャオプラヤー川の増水による浸水
⇒ 王宮、トンブリー地区、中華街ヤワラート地区、スクンビット50の浸水被害がこのパターンです。
3) チャオプラヤー川の増水を東西の運河に散水しその結果これら運河が増水したことによる浸水
⇒ バンコク東部(ラックラバーン区、ミンブリー区、ノーンジョーク区等)や、ノンタブリー県、ナコーンパトム
東部、バンコク西部(ターウィーワッタナー区、タリンチャン区、バーンケー区等)の浸水が
このパターンです。
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★これまでのタイ洪水関係ブログ記事★
をご覧ください。
以上です。
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